EARNiNE EN120 短期使用レビュー

どうも、Ynicoio です。

EARNiNE EN120という1BAイヤホンを40時間程度使用しましたので、レビューします。

個人の感想が多少含まれているため、ご了承ください。

 

https://twitter.com/YnicoioI/status/1707047058199466438?s=20

品質

金属筐体でかつ金属のプラグボディはバリ一つなく、コストかかってそうです。色も落ち着いているため、とても気に入っています。

ケーブルは細い3芯編み+2芯編みのケーブルです。分岐のところではんだ付けされているようなので、インピーダンス的に不利かもです。

音質

音楽鑑賞の際には、以下のシステムを使用しています

  PC     : USB → Arturia Minifuse 2 → 6.35mm to 3.5mm Plug → EN120

スマホ   : USB → Tanchjim Space → 3.5mm Jack → EN120

 

Minifuse とTanchjim Spaceの音色傾向は似ていて、どちらも寒色系の音色です。

 

低域(~200Hz)

さすがに1BAに低域を求めるのはいかがなものかと思いますが、量感は圧倒的に足りません。ただ、音量が足りないわけではなくて、曲のリズムをとる最低限の音量はあります。また、音色はだいぶいい感じです。ある1DD+1BAイヤホンと比較しても、かなりきれいな輪郭が浮かんできます。いい武器になると思われます。

中域(200~800Hz)

男性ボーカルあたりの音域になります。私がそこまで男性ボーカル曲を聴かないため参考にならないかもしれませんが、grace / 藤井風 なんかは藤井風氏のキラキラした色っぽい声が見事に再現されていました。Electricaなど電子音楽曲には少し物足りないかもしれませんが、解像度はかなりのものです。定位は近めなので、クラシックは臨場感が足りずもったいない感じもします。ボーカル曲が強いイヤホンです。

中高域(800~5kHz)

BAドライバの真骨頂の帯域ですね。この音域はMoondrop社 Katoなど1DD機と比べても遜色ないどころか、さらに趣のある音に仕上がっています。歪感も少なく、女性ボーカルが映えます。定位が近いのもあり、耳元で歌っているように感じられ、ある種の臨場感を味わえます。低音に埋もれにくいこともあり、中域は値段以上の価値があります。

高域(5kHz~)

ここら辺は金物やフルート等高音楽器など、輝きや臨場感、空気感を作る音域です。スネアやハイハットは尖らず濁らず、ちょうどいい質感に仕上がっています。ただ、歪感がすこし大きく、うるさくなりやすいです。私はMoondrop社 Spring Tips を使用し高域の強調を抑えています。(私は聴覚過敏で高域がうるさく感じやすいため、気になるだけかもしれません。ご了承ください)

エージングについて

箱だしから40時間程度聞き込んだわけですが、エージングが必要な機種だと感じました。とくにDD機を好んで使用するリスナーは、絶対必要だと思います。ちなみにここでいうエージングとは、耳や脳への音慣らしのことです。ピンクノイズやホワイトノイズ垂れ流しでは効果を得られないと思います。

総評まとめ

かなりの良機種だと感じます。販売終了品のためかAmazonで2000円で買えますし、なにより高くなりやすい1BAを低価格でお試しできます。木を組んで燃やしてそうなメーカーなんかの1BAは手を出しにくい価格してますから、一度このイヤホンで1BAを試すのもありだと感じました。

音質も高価なものに比べても遜色なく、満足です。